陽だまりで寝ていたい

田舎・低年収・実家暮らしなおじさんの話です。

セミリタイア失敗例とか資産を持つ重要性について

偶には自分語りをしてみようと思う。

 

僕は新卒で入った会社を30歳で辞めて約3年半以上ニート生活を送っていた。

辞めた理由はまあ色々限界が来たからだけど、そこは今回の話題とあまり関係ないので置いておく。

 

30歳で辞めたとき僕の資産は約1000万円あった。

それに加えて今と変わらず実家暮らしであったこと、貯金をする上で生活コストを下げることを実践できるようになっていたこともあり、数年引きこもっても生きていける自信があり不安とかはほぼ感じていなかった。

 

実際再就職するまでお金で困らなかったし予定通りといえばそうなんだけど、それでも昨今の貧乏セミリタイアを実践している人を見ているともっと上手く資産を残す方法やあわよくば自分もそのまま貧乏セミリタイアができたのではないかと思うところがあり、こうすればよかったという点についてまとめておこうと思う。

 

前提条件や環境条件は人それぞれなのですべてが役に立つ情報にならないかもしれないが、これから貧乏セミリタイアを考えている人や諸事情により仕事を辞めようと考えている人の参考になればと思う。

 

バイトをしなかった(収入を得なかった)

バイトというか少額でもお金を稼がなかったということですが、元々1年程度休息したら再就職(転職?)するつもりでいたためバイトをする考えが薄く、また失業手当をもらうために受給期間中バイトをしてはいけない(実際にはやりようがあるみたい)と思って待期期間を含め半年間なにもしないと決めていたためずるずると無職期間が延びていき結局再就職するまでまともな収入を得る機会がありませんでした。

 

収入を得ることをせず資産取り崩しのみで生活していると当たり前ですがいつかは生活ができなくなりますし資産の減少はかなり早いです。

一つ言い訳をすると、私が辞めてから半年がたったときちょうどコロナが日本でも本格的に発生した2019年12月でした。

それから1年以上はマスク!自粛!の社会であったことは全世界の人が知っている通りで資産がまだ余裕があるうちにわざわざ危険を冒してまでバイトをしに出るという選択を取りにくかったというのもあります。(親に移したらとか考えて怖かった)

 

あとその状況を受け私も家を出ずに収入を得る方法として、ゲームブログで広告収入を稼ぐことを1年以上試してみましたが、正直月に数千円稼ぐのもかなり大変でした。

よくセミリタイア後はブログ収入も考えているみたいなのを見ますが、現状稼げている人を除いて1から始める人はそんなに簡単じゃないということは認識していた方がいいと思います。

 

想定より支出がかかった

僕はニート生活を約3年半しましたが、その間に平均すると年間約120万かかっていました。

額だけ見ると正直使いすぎだろと思うのですが、内訳をみてみるとそこまで豪遊していたわけではないのです。

実家暮らしの僕は働いていた時と変わらずニート時にも生活費を家に毎月4万円収めていました。

また会社員をしているときと違い年金や健康保険、住民税も自分ですべて払わないといけないので年間約22万円程度は支払いに必要です。

そうすると固定費だけで年間70万円かかることになり残り50万円で他の支出を賄うことになります。それでも月にすると約4万円を使えることになるのですが友人の結婚式に関わる費用や車の車検(田舎なので必須、親のですが)の支払い等の突発的な支出があり実際にはほぼ遊興費に使うお金はありませんでした。

 

反省点としては社会保険料の支払い額のイメージができていなかったというのはありますが、再就職をするつもりでいたので免除申請したとしても将来もらえる年金が減額されるのは嫌なのでちゃんと払い続けてよかったと考えています。

 

あと年齢的にもう結婚する友人もほぼいないですし、若い時と違いみんなで集まって飲みに行くようなこともほとんどなくなっていますのでそういう突発的な出費はこれからは少なくなることを考えると次無職になったときはもっと支出が抑えられると思います。

 

投資をしなかった

もともと働いているときは余剰資金を使って日本の現物株を少ししておりアベノミクスの恩恵で利益もでていたんですが、退職するにあたりリスク資産は持ち続けられないと思い資産のほぼすべてを現金預金で持っていました。

これに関しては退職後でコロナショックが世界を襲い暴落したことを考えると悪くない判断だったのですが、その後米国株とりわけS&P500が過去最高益を記録した結果論から言うと少なからず市場に資産をさらしておくべきだったと思っています。

在職中当時は日本以外に投資する方法をいまいちよく分かっておらずまた為替リスクが不安で米国株、世界株に手が出せれておらず、それに加えてインデックス投資投資信託についてよくわかっていなかったこともありインデックス投資保有し続けるという考えが自分の中になかったんですよね。

仮に私が退職した2019年6月に500万円S&P500を買っていたとして今では1.3倍の650万円になっているわけですから機会損失というのは本当に恐ろしいです。

まあコロナショック時の暴落にまともでいられたかというと自信がないですけどね(;^ω^)

 

まとめ

だらだらと自分の失敗を書いてみたけど、基本的にセミだろうがひきこもりだろうがリタイア生活を続けるには当たり前だけど収入>支出を徹底する必要があるということです。

そのためには収入を得る方法、詳細な支出の想定、投資は必要不可欠だと思います。逆にどんな方法でも収入>支出ができれば資産が少なくともリタイア生活は可能です。

 

あと僕個人としてはこの3年半以上のニート生活は資産の4割を使うだけの価値があったと考えています。大切な家族の見送りができたのが一番の理由ですが、膨大な時間の中で自分の大事なものや生き方の軸ができた気がします。

また何よりその時間稼ぎができる資産を20代のうちに積み上げれていたことが自分の一番の功績だと考えています。

今はまた働いていますが、ニート時代の経験を踏まえて次は計画的にリタイアできるようにしていきます。